5日(土)、岐阜県関市板取(いたどり)にある根道神社に行ってきた。この神社の境内には、通称「モネの池」と呼ばれている池がある。その辺りまで行く機会があったので、ちょっと脚を運んでみた。
岐阜市の方から関市へ向かい板取川沿いの道を進んでいくと、鮎釣りやキャンプを楽しむ人達があちこちにいた。そんな中、「モネの池」○○㎞と書かれた看板が目に入る。これがうわさのやつかと思いながら、現地近くまで行くと車が増えてくる。一番近い駐車場は駐めれないだろうなと、200m程手前の第二駐車場に駐めた。
そこから歩いて行くと、遠くに見える根道神社のあたりに祭りでもやってるのかと言わんばかりの人の列が。そして、現地に到着。「お、これがそうか」と池をのぞく。わき水が注ぎ込みできた池らしく、透明度がすごい。池の底までよく見える。山梨の忍野八海を見たときも水が綺麗だなと思ったけど、こちらも透き通るような水だった。
神社に来たわけだし、まずはやはり参拝しなければと階段を上がってお参りを済ませる。上から見下ろしても池の底が見えるくらい綺麗な池、そして、人だかり。
階段を下りて噂の池を改めて撮影。確かに、睡蓮の花が沢山咲いていれば綺麗だろうなと思わせる装いの池である。鏡のように澄んだ水面には、景色なども映り込む。紅葉の季節もよさそうだな、などと頭によぎる。そんな中、この池の鯉の中でも人気者がいるようだで、周囲にざわめきが起こる。ハートの模様がある鯉が2匹ほどいるらしく、その1匹が目の前にきた。まわりの女性達が「ほら、あれあれ!」などと集まり「こっち向いて」と鯉の撮影会。それを知ってか、そっぽ向いて反対側に泳ぎ出す鯉、ちょっと面白い。
余談だが、別件で立ち寄った生涯学習センターで、職員とこの池の話をちょっとした。根道神社の池は、元々はホタルがいて「ほたるの里」と呼ばれていたようだ。しかし、誰かが鯉をこの池に放流したところ、鯉が幼虫やらを食べてしまい、今ではホタルは全く見られなくなったそうだ。周辺の川では今でもホタルはいる。そんな中、たまたまここで写真を撮った人が、良さに気づいてそれが広がり、現在「モネの池」と通称で呼ばれるまでになったとのこと。鯉によって、ホタルは見れなくなったが、偶然の産物として、この地の観光名所ができあがったとのこと。ハート模様の鯉の存在も、女性人気に拍車をかけ今にいたるようである。
この日は天気にも恵まれて良かった。結構山の中なので、ツアーなどで雨の日に当たったら不運としか思えないだろうな。
さて、せっかくだし神社の池以外の写真。
この地の神社をそのあと、五社ほどまわったがほとんどの神社の狛犬がこの一対と同じような形式だった。
参道を上がり、向かって右側の口を開けている狛犬:阿形(あぎょう)は玉を左前脚に携え、左側の口を閉じている狛犬:吽形(うんぎょう)は右前脚に子供を携えている。
神社を参拝したときに、狛犬を見て、「口が開いてるこれが阿形で、閉じてるこっちが吽形だね」などと言えたら通だと思う(笑)。気づいてるかもだけど、阿吽(あうん)から来ている名称。ちなみに、シーサーや山門の像なども一対になってる場合も、阿形、吽形という。
口を開けてる狛犬:阿形
口を閉じてる狛犬:吽形
板取川 遠くに鮎を釣る人も見える
道路脇の紫陽花も有名な板取
といった、ひぐらしの鳴き声と川の流れる音を聞きながらの根道神社参拝であった。
青空を 水面に眺めし 夏涼み (筆者)